私は静岡市で生まれ育ち、高校を卒業するまでの18年以上を過ごしました。
大学入学と共に故郷を離れ、卒業後は東京に本社のある企業に勤め、全国を転勤して移り住み、今は家族を持って30年ぶりに静岡市に赴任して、実家ではなく賃貸物件を借りて住んでいます。
静岡に生まれ育ったものとして、毎朝当たり前のように見ることのできた霊峰富士が、他の土地では生で見ることが出来なくなったことがとても残念でした。
そんな私が持ち続けた富士山への想いが、30年ぶりにようやく叶ったのです。
静岡市を知り尽くしたはずの人間ですが、30年の時を経て街もかなり様変わりし、以前はなかった高層建築などが立ち並び、都会化が非常に進んでいます。
私は、賃貸物件を借りるにあたって、どうしても毎朝富士山の見える環境にこだわりました。
その為に、晴れていれば富士山が必ず窓から見える、遮るような物が窓の外にない物件にこだわって、賃貸マンションを借りることになりました。
見える景観こそ若かりし頃ののどかな風景ではありませんが、30年間想い続けた霊峰富士の姿だけは、時を経ても変わる事はありませんでした。
最近では大気汚染の拡大で、昔のように美しい富士山が眺められる日が減ってしまったことがとても残念でなりませんが、私は今の賃貸物件がとても気に入っています。